近年の水道事情

浄水器から注がれる水

現在、日本国内では様々なボトルウォーターが販売されており、皆様もよく購入されているかと思います。そんな中、最近「東京水」や「さがみの水」といったお水の名前をよく耳にします。これは自治体が浄水場のお水を直接ボトリングしたお水で、東京都では2004年頃から販売しています。水道水に対しては 「カビ臭い」などの苦情が絶えませんでしたが、1992年以降、オゾンや生物活性炭でアンモニア臭などを除去する「高度浄水処理」を各浄水場に導入し、現在ではボトル水として販売できるぐらいまでになっています。日本水道協会によると、水道水や水源地の水をペットボトルや缶に入れてPRしている自治体の水道局は現在、全国に100近くあるそうです。うち37の自治体が東京都のように販売しており、「さっぽろの水」(札幌市)や「あぁ!関露水(かんろ)」 (山口県下関市)などは売れ行きも好調だそうです。

ただ高度浄水処理によって浄水されたお水がご家庭に供給されているのは東京都などでもまだごく一部の地域で、実際に供給されていても給水管や貯水タンクが老朽化していると、本来の水質が低下してしまいます。このように水道水からでてくるお水に安全性を期待することはまだ難しく、有害物質から身体を守るためには各ご家庭で浄水器を設置することが、現段階での最善であると考えられております。