会議について考える

代表取締役 藤岡 秀和

会議IMAGE●過去を振り返る会議(反省会議)
ここ数ヶ月、顧問先やグループ会社の会議に出席する中で改めて気づいたことがあります。それは、会議そのものが結果に対する議題がほとんどで、特に営業会議はそれが顕著であり、達成したことは深く掘り下げず、達成できなかったことに対する指摘が多くなるため、会議自体の雰囲気は悪くなり、問う方も問われる方もネガティブな発言が多くなります。
そもそも営業会議は目標や予算を達成したかを様々な角度から検証し、その対策を議論することが目的ですので、その会議自体が悪い訳ではありませんが、成功した内容は「おめでとう」という賞賛の言葉で終わってしまい、成功した理由や方法は何か?またはその方法は継続可能か?他部署でも応用できないか?付加価値をつけてさらなる推進はできないか?など、深く掘り下げることが少ない様に感じます。

●未来を切り開く会議(お宝さがし会議)
まさしく「人の振り見て我が振りなおせ」としてとらえると、当社もどちらかと言うと会議では結果的に達成できなかったり、予定していたことができなかったことに対して目を向けることが多く、成功したことやお客様に喜んでいただいたことを掘り下げ、さらなるサービスの充実や新サービスの提供等を考えたり議論したりすることが決して多いとは言えませんでした。そのため、9月から当社の役員会では会議後の懇親会の場で役員全員が自分たちの会社の魅力や武器(いわゆるお宝)をさがし、それぞれ新企画(商品提案、サービス、キャンペーン等)を発表することを開始しました。
本来であれば出来なかったことを省みて今後どうしていくかの会議(反省の会議)と一緒にできることが理想ですが、なかなか出席者達の立場や気持ちの切り替えも難しいところがあります。最初は反省会議とは別に設定し、その場ではワクワク感を共有できるようなポジティブな意見交換や論議ができるような場面を作ってみてはいかがでしょうか?