「18年間の経験的財産」

代表取締役 藤岡 秀和

反面教師的に改善
当社は創業以来、それぞれの企業の広告宣伝や販売促進に関わる案件を経営者または担当責任者の方々と進めさせていただいております。職務上その会社の状況(経営状態、理念、人材、スピード、決済権、考え方等々)は自然と把握することとなり、個々の企業の強みや弱みは手にとるようにわかるようになります。特に弱みに関しては反面教師的に自社を見つめ直し、同様の弱みがある場合はできるだけ改善してきました。

想像から確信に変わる
また、当社の業務は経営コンサルティングではなく、あくまで広告宣伝、販売促進の専門領域でのスタンスがあるため、それぞれの企業の弱みに関してある程度の意見は申し上げることはあっても深く追究することはなく、先ほど述べたように自社に置き換えて反省の材料にするくらいでした。しかし、最近感じるのは、成長する企業も衰退する企業も理由が明確に存在し、衰退する企業は遅かれ早かれ「危機」、「倒産(廃業)」といった末路が待っていることです。それは、過去18年間、1,500社のお取引の経験上、想像から確信に変わってきました。

衰退する理由は明確
当ニュースでの私の担当である「日々勉強」、このコーナーでは比較的プラスの経験(勉強になったこと)を中心に記載していましたが、今後は衰退する理由、特に危機、倒産が現実になった企業の実際の弱みなども記載していきます。
今月号では私が様々な企業を見てきた中で、最も衰退の理由となっていることが多い原因の第1位を紹介します。それは「企業理念」と「経営者の人格」の不一致です。経営理念は立派なものを掲げているにも関わらず、社長の経営スタンスは正反対(社員やお客様から見て)、この問題の一番のポイントは経営者本人が自分は間違っていないと思っているため、簡単に治るものではなく、非常に改善するのが難しいということです。
衰退する企業の多くの最大の原因だと考えられるこのことの具体的な事象については、次号以降で記載していきたいと思います。もちろん私(当社)としては、当社のお客様が衰退しないよう、今後はさらに一歩踏み込んでお客様に接し、たとえそのことが「生意気だ・・・」「大きなお世話だ・・・」と言われようと、真剣にそれぞれの経営者の皆様と向き合っていきたいと思っております。