元気な人物クローズアップ(14)米倉 健司様

photo1株式会社SBC
代表取締役 米倉 健司様
昭和46年11月(42歳)

「経営ごっこ」だった20代
10代後半からスポーツ自転車に興味を持ち始め趣味として楽しんでいた。就職はしたが、将来を考えた時に自転車に関わる仕事がしたいと思いタクシードライバーをしながら自己資金を貯めはじめた。縁あって自転車関係の仕事につき当時の厚木パルコの自転車店の店長となった。しかし厚木パルコの閉店が決まり、それならば自分でやってみようと25歳で開業を決断する。ところが1年目は赤字続きで生活のために他でアルバイトをしながらの日々が続いた。商売の仕方も分からない状態で始めたので、当時は経営ではなく「自転車屋さんごっこ」だった。そんな時ある人から一般車(いわゆるママチャリ)を扱ってみてはどうかとアドバイスされ、試しに10台置いてみたところすぐに完売。そこからは少しずつ軌道に乗り始め、現在の寿町の店舗を移し、元々得意分野であるスポーツ車へと取り扱い商品を戻した。

人ありきの出店
現在は少しずつ店舗を増やし5店舗にまでなった。出店する時に心がけているのは店長になる「人」を重視すること。長く愛され続ける店舗になるために店長自身が地元の人以上に地元人になる心構えをもってもらい、お店作り(取り扱いアイテムや強化するアイテムなど)の段階から一緒に行っている。そうすることで店長自身の責任感ややりがいが生まれて、地域特性にあった接客、販売が可能になる。そしてスタッフが懸命にそして楽しみながら仕事をしてくれているのでお客様とも良い関係が築けている。その結果、ディーラーから販売No.1の称号をいただけるまでになった。

自転車のあるライフスタイルを提案
自分自身にもスタッフにも言い聞かせていることは利益重視で「自転車を売る」ことだけに走るのではなく、「自転車のあるライフスタイル」を提案するということである。自転車で健康になったり、着る服装が変わったり、環境に気を使うようになったりと、その人の生活の一部として自転車が存在しているようになって欲しいと常々考えている。

趣味を仕事にするのは楽しいことばかりではないと思いますが、強い信念と将来のビジョンがしっかりしているので、確実に成長しているのだと感じました。会社というより「チーム」として仕事をしているのだという言葉通り、とても活き活きとした雰囲気のお店でした。(吉竹)

【企業情報】 株式会社SBC
〒243-0003 神奈川県厚木市寿町3-4-5
http://www.sbcbicycle.com/

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