やってます化?

最近「見える化」が

見える化

様々な企業で「見える化」という言葉を耳にします。この「見える化」は情報を目に見える形で共有させることにより、問題や課題を認識することを目的として、一般的にはグラフ(図)や標語等にして可視化させます。また、ひと昔前は「差別化」という言葉をよく耳にしました。これは言うまでもなく、同業・競業他社に対して自社の優位性を推進することを意味します。

本当に見えてますか

しかし、明確な目的が無く「何となく効果がありそう…」「その言葉を使うと社員に対して聞こえがいいから…」「最近の流行だから…」等々、具体的ではない形で「見える化」を行っても、無駄な業務が増えるだけで、成果が上がらないどころか効率を下げる可能性さえあります。まずは目的を持ち、その中で何を見える化し、それによって得られた結果をどのように改善へと導くかをしっかりと考えて行うことが重要です。

言葉の前に行動

ではこれらの「見える化」「差別化」に関して、言葉だけではなく本当に取り組んでいますか?また、社員も経営者と同じ「見える化」「差別化」を認識していますか?と聞かれると、ほとんどの経営者はドキっとするのではないでしょうか?。私自身、毎月コンパスニュースで情報発信していますが、その多くは「人の振り見て我が振り直せ」的に、自分自身に問いかけていることが多く、私自身ドキっとした経営者の一人でした。勿論、経営者はこのような気持を持っていることは確かですが、社員と同じであるかが問題で、「差別化」に関して言えば、経営者が感じる差別化を社員が感じていなければ実際にはその会社の差別化になっておらず、「見える化」に関しては、辺りを見回せば「見える化」が存在するかどうかは一目瞭然です。いずれにせよ「見える化」「差別化」を始め様々な「○○化」がありますが、まずはそれぞれに対して「やってますか?(化)」と自らの心に問いかけることが大切です。

代表取締役 藤岡秀和