インターネットでは動画配信サイトや大容量のデータが送信できるサイトなど「無料サービスサイト」が数多く存在します。ビジネスモデルとしては、サイトのユーザーを増やしターゲットにマッチする広告スポンサーを集めるとか、ユーザーを無料サービスから機能性が高い有料サービスに繋げていくなどの方法があります。またインターネットのみならず、街で配布されているフリーペーパーや広告入りのカップを利用した無料のコーヒー自販機など、いわゆる「0円ビジネス」は近年多くの企業が様々なアイデアでチャレンジしています。しかしながら大きな収益を得られず撤退する事例も数限りなくあります。その原因にはいろいろあり、従来のビジネスモデルでは企業の提供する商品やサービスと利用するユーザーとがWin-Winの関係であればうまく回ったのですが、0円ビジネスモデルでは、商品やサービスを提供する企業と利用するユーザー、そしてお金を払う広告のスポンサーの3者がWin-Win-Winの関係を構築しなければ長く良好な関係を続けることができません。ライバルも進化したサービスを次々に開発してきますので、0円ビジネスでは良好な関係を維持し続けるところに難しさがあります。
