感情の変化

経験の蓄積

年齢を重ねるにつれて人は多くの経験を積んでいきます。その結果、感情が慣れや鈍化を引き起こすことがあります。若い頃は新しい経験や感情が多く、物事に対して強く反応することが多いですが、歳を取ると過去に似た経験を何度もしてきたため、「似たような話を知っている」と感じることが多くなり、新鮮味が薄れ、感動の度合いが減り、新鮮な驚きや感動を感じにくくなると言われています。振り返ってみると、自分自身でも以前は日々の生活の中で出会った人や事象に感銘を受けたりしましたが、今ではあまりそのような感情が沸き起こることが少なくなっていることを実感します。

自分の経験を優先

また年齢を重ねると、自分の経験に基づいて物事を判断する傾向が強まります。他人の話を聞いても自分の過去の経験や考え方と照らし合わせて理解しようとするため、他人の視点に立つことが難しくなりがちです。結果として、他人の話に感動したり共感したりするのではなく、「自分の経験ではこうだった」「自分ならこうする」といった、自分の視点が優先されやすくなります。これは自分自身の思考を含め、同年代の方々と接する中でも数多く当てはまっており、以前と比べ私自身学習意欲が低下してきていることを改めて感じます。

改善方法

感情の変化

決してこの感情や感覚が悪いという訳ではなく、今の自分自身の感情は過去の経験から数多くの成功や失敗体験を積み重ねた結果であるため、これらの感情を活かしながら、さらに新しいことに挑戦することで新鮮な感覚や感動を呼び戻すことができます。また最近心がけていることとしては自身ですぐに判断せず、まずは周囲の話に耳を傾ける習慣をつけ、相手の話を素直に受け入れる姿勢を持つようにしています。さらに各種団体に存在する青年部を当社にも作り、月一度の食事会を通して親睦を図っています。この会には他社の社長にもご参加いただき、単なる自社の社長と若手社員という図式ではない形で開催することで、お互い様々な情報を素直に受け取れるようになり、とても刺激的な食事会になっています。年齢を重ねることで感動や共感が減ることは自然な現象ですが、自分の感情に意識的に向き合い今後も感受性を磨いていこうと思います。

代表取締役 藤岡 秀和