ここ数ヵ月の出来事
6月より、ある大手企業の支店に当社が業務を依頼する形で商談をしてきました。先方の担当者は入社3年目のいわゆる新人でしたが、この企業とは数年前より取引をしており、今までは何ら問題がなく業務が遂行されていました。今回の案件は従来のより多少困難でしたが、何とか形になりかけていた時、先方の人事異動があり、今までよりさらに若い入社3ヶ月目の新卒に担当者が代わりました。
そんな矢先に
先方からは、「引き継ぎはしっかりと行い、優秀な新人なので大丈夫です」と太鼓判をおされた状況下で段取りがすべて終わり、先方企業からも全ての条件において了承を得たため、それに応じて当社側も様々な準備と段取りを行いました。そんな矢先、担当者の上司と言われる方から急きょ連絡が入り、「今回の件は立場上できないので方法を変えてほしい」という驚愕の一報でした。当社も多少困難な案件であると認識していたので、事前に担当者と代替案等を検討していたにも係わらず、実行間際での突然の契約不履行・・・。
中小企業なら許されない
普段、私はあまり感情を露わにしませんが、今回ばかりはあまりの失礼に声を荒げて抗議をしました。しかし、先方から返ってくるのは、当社の規定であるとか、本部に聞かないとわからないという答えばかり。しかも代替案は全て先方企業のごく普通の提案で、担当者がOKの返事を持って来た後に、当社が準備してきたことを遂行できない内容でした。さらに言えば、担当者の失態の責任は全く加味されておらず、そのあたりを指摘すると「申し訳ありません・・・」ばかりで、責任を負うという意識を全く感じることができませんでした。
私は今まで13年間会社をやってきて、お客様や業者様とのお取引の中で、迷惑をおかけしたこともありました。しかし、会社の肩書を背負って仕事をする以上、弊社の担当者の経験不足とか、コミュニケーション不足等で起きた不祥事には、誠意をもって対処し、納得してもらえる責任を負ってきました。また、取引業者の皆様にも、その責任を負ってもらってきました。そんな中で今回の大手企業のあまりにも自分の都合による無責任な仕事振り・・・。非常に残念であると同時に、自分自身の会社に置き換えて、今後もしっかりと「コンパス」と言う看板の責任を社員全員で持ち続けたいと思いました。
代表取締役 藤岡秀和