企業の責任

●ここ数ヵ月の出来事・・・

6月より、ある大手企業の支店に当社が業務を依頼する形 で商談をしてきました。先方の担当者は入社3年目のいわゆる新人でしたが、この企業とは数年前より取引をしており、今までは何ら問題がなく業務が遂行され ていました。今回の案件は従来のより多少困難でしたが、何とか形になりかけていた時、先方の人事異動があり、今までよりさらに若い入社3ヶ月目の新卒に担 当者が代わりました。

●そんな矢先に・・・
先方からは、「引き継ぎはしっかりと行い、優秀な新人なので大丈夫です」と太鼓判をお された状況下で段取りがすべて終わり、先方企業からも全ての条件において了承を得たため、それに応じて当社側も様々な準備と段取りを行いました。そんな矢 先、担当者の上司と言われる方から急きょ連絡が入り、「今回の件は立場上できないので方法を変えてほしい」という驚愕の一報でした。当社も多少困難な案件 であると認識していたので、事前に担当者と代替案等を検討していたにも係わらず、実行間際での突然の契約不履行・・・。

●中小企業なら許されない・・・
普段、私はあまり感情を露わにしませんが、今回ばかりはあまりの失礼に声を荒げて抗議をしました。しかし、先方から返ってくるのは、当社の規定であると か、本部に聞かないとわからないという答えばかり。しかも代替案は全て先方企業のごく普通の提案で、担当者がOKの返事を持って来た後に、当社が準備して きたことを遂行できない内容でした。さらに言えば、担当者の失態の責任は全く加味されておらず、そのあたりを指摘すると「申し訳ありません・・・」ばかり で、責任を負うという意識を全く感じることができませんでした。
私は今まで13年間会社をやってきて、お客様や業者様とのお取引の中で、迷惑を おかけしたこともありました。しかし、会社の肩書を背負って仕事をする以上、弊社の担当者の経験不足とか、コミュニケーション不足等で起きた不祥事には、 誠意をもって対処し、納得してもらえる責任を負ってきました。また、取引業者の皆様にも、その責任を負ってもらってきました。そんな中で今回の大手企業の あまりにも自分の都合による無責任な仕事振り・・・。非常に残念であると同時に、自分自身の会社に置き換えて、今後もしっかりと「コンパス」と言う看板の 責任を社員全員で持ち続けたいと思いました。

代表取締役 藤岡秀和