ピンチはチャンス

テレビやネットニュースで

テレビやネットニュースでコロナ禍におけるビジネス成功例等を取り上げているのを良く目にします。その多くは資本力のある企業が多く、私たち中小、零細企業にとっては手が届かないことが多く感心する程度で、自分事としてピンとくることはあまり無かったのですが、最近ある個人経営の飲食店のオーナーとお話をした際、考え方次第で私たちのような小さな組織でも十分にチャンスがあることを改めて認識させられました。

ライバル減少+需要増大

その社長曰く、「コロナの影響により飲食店は数多く倒産や廃業をしており、ここ数年で仮に25%の飲食店が無くなったとした場合、アフターコロナ(社会が通常に戻った場合)では、今まで飲食や旅行等を我慢してきた分その需要は大きく跳ね上がり、通常の年の120%になったとすると、単純計算で売上が160%になることになるので、今の時期にしっかりとアフターコロナに向けた準備(受け入れ体制やメニュー、従業員教育等)をすることが大切である」と。もちろん数字だけの簡単な話ではありませんが、当社の業界でも数多くの会社が倒産したり、廃業したりとライバルの数が減少してきていることは確かですので、コロナが終息した後、今まで他社に依頼していた仕事をいかに当社に依頼していただけるかを考えて行動しなくてはなりません。

自社の魅力を一から分析

さらに言えば、目の前の仕事をしっかり行うのは当たり前ことですが、コロナの影響で減少してきた売上を現在の業務で取り戻そうと思っても人手やキャパシティの問題で難しいこともあります。目先の売上回復ではなく、これを機会に自社の魅力(強み・お客様の数・歴史・実績・信頼等)を白紙の状況から考え直し、新たなサービスや商品、または全く異なる業種へチャレンジをすることも、大切な機会ではないかと思います。当社でいえば、WEB関連と印刷物関連等、デザイン制作物でのお取引が主で、創業より24年の実績、お客様は約1,600社、この財産を活かしたビジネス展開を一から考えることで新たなビジネスの柱になることも考えられます。4月に新しく立ち上げたグループ会社の「株式会社アンドワン(映像制作会社)」もそのひとつで、まだまだ駆け出しですが、徐々に引き合い数も増えてきており、数年後には独り立ちすると願っております。
こんな機会でもなければ、自社を一から見直すこともないと思いますので、ぜひ皆様の会社でも一度原点に戻って自社の魅力を分析してみてください。