元気な人物クローズアップ(7)横田広明様

横田スポーツジム会長 横田広明様
横田スポーツジム会長
横田広明様

横田スポーツジム
会長 横田 広明 様
昭和36年10月19日(51歳)
千葉県銚子市出身

横田会長の歩み

少年時代は大人しい性格だったが、TVのボクシング中継や「あしたのジョー」に影響を受け17歳でボクシングを始める。入門早々プロとスパーリング、互角以上の戦いをし、当時の会長に才能を見出される。17歳でプロデビュー、その傍ら看護師として働いていた。プロ4戦目で敗戦し、挫折と自己嫌悪に陥りボクサーを引退、同時に看護師の仕事も辞めてしまう。その後、新聞配達をしながら学校に通い理容師免許を取得。勤務先の理容店の通勤中に電車から見えるボクシングジムに『もう一度』という想いが高まり26歳で復帰。29歳で日本スーパーバンダム級王者に。当時はアートネイチャーでの営業成績がトップクラスで、池袋支店長を務めながらリングに上がっていた。32歳で世界初挑戦、王者バスケスに挑むが惜しくも判定負け。33歳で2度目の引退。

新たな挑戦

引退後、33歳で横田スポーツジムを開設。引退をして後進の指導へと移るのが一般的だが、横田会長は自らの「現役ボクサー」という夢を捨てられなかった。日本ボクシングコミッション(JBC)の規定によりオーナー兼選手が認められていないため、実兄にオーナーライセンスを継承し、事実上の経営者でありながら選手として現役を続行。37歳が定年のため3度目の引退をするが、JBCに嘆願書を出し、条件付ではあるが42歳で現役に復帰。43歳1カ月で国内最年長記録で勝利をする。

終わらない夢

現在51歳になった横田会長は今でも「現役ボクサー」にこだわっている。47歳で試合間隔が長いことなどからライセンスの更新がされず現在は事実上引退という状態。しかし日々のトレーニングは続け、JBCに対しても復帰できるように働きをかけている。「まわりは危険だというが、危険だと思うなら絶対にやらない。これまでの経験と今でも続けるトレーニングによる裏付けと自信があるから50代のボクサーにチャレンジするんです。これが今、私が生きる原動力です。」と本人は語る。

横田スポーツジム
横田スポーツジム

【店舗情報】横田スポーツジム
町田市中町1-19-1ミサワビル201(小田急線町田駅 徒歩3分)
TEL:042-727-8592 営業時間:月~土 14:00~21:30
HP:http://yokotaboxinggym.co.jp/

普段は温和で明るい性格の横田会長ですが、内に秘めた熱く強い闘士が伝わってきました。現役にこだわっているのは自分の為だけでなく、ボクシング界の発展のためだと語る会長の言葉に心を強く打たれました。是非とも復帰を果たして頂き、その時には私も試合会場に応援に行きたいです。 (吉竹)