快適すぎるソファーに注意

 先日、ソファーを買い換えました。以前のものは合成皮革で、手入れがしやすく座り心地もよくて、愛用していました。けれど年数が経過すると表面にヒビが入り、ぱらぱらと剥がれ落ちてきたのです。カバーを掛けたりして騙しだまし使っていたものの掃除が大変になってきて限界を感じ、買い換えを決めました。古いソファーは粗大ゴミとして収集を頼み、指定の日時が近づいたので久しぶりにカバーを外してみると…それはもう、見るも無残な有様でした。座面の一層目はことごとく剥がれて粉々になり、カバーの裏に付着していたものが雪のように舞い散ったのです。仕方がないので再びカバーをかけ、そのまま運び出してもらいました。
カバーがないと運搬中に辺り一帯に粉塵をまき散らしそうだったからです。
 それから数日後、新しいソファーが到着しました。前のものとサイズも形状もほとんど一緒ですが、今度は布張りです。座ると心地よくて、早速数回うたた寝してしまいました。実は少々このことで、家族に顰蹙を買っています。夜、ソファーに座ってホッとするとすぐ寝てしまうのです。気づいたら朝になっていたことも数え切れません。いっそソファーなしの生活にしたら?という厳しい意見もありましたが、こんなに快適なもの、手放せるわけがありません。寝落ちにだけは気を付けつつ、今度のソファーも大事に使っていきたいと思っています。(高梨)