数秒が勝負

パッケージデザイン

私の場合、新しい缶コーヒーが店頭に並ぶと、つい購入してしまいます。

デザイナーという仕事柄、陳列棚に見慣れない商品が並ぶと興味をもってしまい、「なぜ、このデザインなのか?」、「どういうデザインにすればイメージが伝わりやすいのか。」などと考えてしまいます。この見方はどちらかといえば「買う立場」よりも「売る立場」に近いかもしれません。しかし、広告をつくる時には「買う立場」と同じ目線が必要となります。コンビニやスーパーでは、毎週のように新しい商品が発売されています。消費者が店頭でこれらの新しい商品を見る時間はほんの数秒で、その瞬間に興味をもってもらうことが求められます。しかし、「売る立場」で考えてしまうと、「この商品のこの部分にこだわっている」、「このサービスはうちにしかできない」という説明を優先してしまいがちです。そうなると一目見ただけでは「買う立場」の人に理解してもらえず、今の自分にとっては「不要なもの」として頭の中に留まりません。まずは、お客様に目を開き、興味を持ってもらうことが必要です。それには数秒で相手に伝える、「訴求力=インパクト」が求められます。その「訴求力」を高めるためにデザインが必要です。

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