インターネット支店
何度かこのコンパスニュースで同様の記事を記載させていただきましたが、私はお客様に常々「ホームページはインターネット上の支店ですので、しっかり運営をしないと効果がありません」と申しております。しかもインターネット支店は365日24時間、文句ひとつ言わずに営業してくれる、費用対効果の高い存在です。しかし多くの企業はホームページを作ることがゴールでその先の運用面に力を注ぐことが少なく、新着情報なども「ホームページをオープンしました」と記載してからは一切更新がなく、制作して何年も経過しているにもかかわらず何も手をつけていない状況のホームページ(会社)をよく見かけます。
高額な提案(見積もり)
最近そのようなホームページを見て高額な営業をかけてくる業者(制作会社)をよく耳にします。多くは東京の会社で、特徴としては「今のままでは効果が得られないので、ホームページを作りなおして検索エンジンで上位に上げましょう!」のようなセールストークをして、200~300万円の見積もりを出してきます。社員10人前後の中小企業に高額なホームページを提案するというのは私には考えられないのですが、そのような会社の営業マンが決まって言うセリフがあって、「5年のリース(ローン)で組めば、月々35,000円位ですからカラーコピー機を新しくするのと一緒ですよ!」、というような内容のことを言ってきます。200万円の内容を見ると、制作費で100~150万円位、その他は毎月のアクセス解析(Googleアナリティクス)、ドメイン管理とサーバ保守、それと数か月に一度の訪問アドバイス、これらが5年で100~150万円、合計200~300万円の契約をさせられます。
銀行からの依頼が増加
しかしそのような費用をかけても結局お客様の方で頻繁な更新等、ホームページを育んでいただかないと営業につながるような効果は出てきません。当社では新規のお客様からご依頼があった時にはお金をかけずにしっかり更新をすることの重要性や、インターネット支店の運営がいかに大事かをお話させていただいて、そのお客様の金銭的な体力やIT力にあわせてご提案をするようにしておりますが、その手の業者はホームページ関連の知識や情報が少ない会社に対して巧みな話術で営業をしかけてきます。実際に最近あった話では、銀行からの紹介で伺った会社が、同様の営業を受け、200万円程度の見積もりが出てきたとのことで、「本当にそんなことがあるのか?」と疑問に思い銀行に相談して当社にたどり着きました。当社で検証を行った結果、5年前に制作したまま一度も更新がされていなく、その会社のセールスポイント(魅力)の掲載もない、仕事に結びつかないようなインターネット支店であったためリニューアルを提案し、ご自身で更新ができるようにいたしました。ここ数年同様の案件で、取引銀行を含め4つの銀行から「お客様がホームページで困っているので相談にのって欲しい」という依頼があり、10社ほど各銀行の営業マンに同行してアドバイスをさせていただきました。すべてが仕事に結びつく訳ではありませんが、業界を担う一員として、地域の企業のお役にたつことも大切な役割だと思っておりますので、今後もホームページのよろず相談所として邁進してまいります。