灯台もと暗し

ことわざが示すように

コンパスニュースVOL.44 3月号

『灯台もと暗し』ということわざを辞書で調べると「灯台(燭台)の直下はあかりが暗いように、手近の事情はかえってわかりにくいものである」と記載されています。一般的な会話では、他人のことはよく分かるが自分自身のことはよく分かっていないといった状況の時に使われています。これは人だけではなく、企業にも言えることであり、その客観的な意見(見方)こそが、真の答えである可能性を秘めています。

もったいない

当社のお客様には多種多様な業種の方々が存在し、それぞれ、事業を成長させるべく、日夜様々な努力をされています。その状況を垣間見る中で、ある企業は営業力が高く金銭的体力は十分にあり、さらにその企業の持つ技術や能力も非常に高く、客観的に見れば今後成長する可能性が高いのです。しかしその反面、組織としての仕組みができていないため受注した仕事をこなせていなかったり、文鎮型組織で社長に代わるリーダーが存在していなかったり、それ相応の企業でありながらホームページすら存在しないなど、企業を成長をさせるための大事なポイントが欠けています。しかし、それらのマイナス面を解決するための策は一切講じられておらず、社員には精神論(頑張る)中心の教育指導がされています。もし、弊社がその企業ぐらい金銭的な体力があれば・・・と考えると、人材の確保、システムの導入等々、様々なアイデアが浮かび、第三者的に見ると大変もったいない状況であります。

人の振り見て我が振り直せ

先日、当社の関連企業の社長達に当社のマイナスポイントを聞きました。指摘を受けた事については、私自身も認識しているつもりでしたが、様々な理由をつけて真剣に改善してきていないことに気づきました。このように第三者的立場から見ると大変よく分かることも、いざ自分自身(企業)に置き換えると、先程の企業同様に見えていません。もしくは薄ら見えていても見ない振りをしています。企業を成長させる上で、最も大事なことはまず己を知ることだと思います。皆様の周囲で御社を応援してくれている方々がいらっしゃいましたら、どこを改善するべきかを尋ねてみてください。きっと正しい答えを教えてくれるはずです。ぜひ、一歩を踏み出しましょう。

代表取締役 藤岡秀和